高速教習

高速教習の必要性(何故おこなわなければならないか?)

高速教習が実施化されたのは平成5年の教習制度改正の内容の中に組込まれました。
当時は、未熟の生徒に高速道路の運転実習を実施することにより大きな事故も懸念されましたが、この教習の改正にはしっかりした実施目的がありました。

  • 日本全国に高速道路が直結されつつあり、自動車教習業界もそれにあわせた対応が要求されてきた。よって、初心者にも速度の高い感覚を履修させる目的が出来た。
  • 担当している指導員の資格を「技能指導員」から「教習指導員」の移行へ(これによって教習レベルの向上を狙った。言ってみれば、自動車教習業界も「高校生から大学生」にステップアップした感じでしょうか・・。)

 

高速教習は危険?

改正当時、私が耳にした改正に起因した事故は、料金所にて料金の支払い途中に不慣れな為時間がかかりすぎ、後続車に追突されるということぐらいだったことを記憶しています。
また、事故ではありませんが、合流地点で後方から来る車への対応が出来ず、合流地点で停止してしまうということもありました。(幸い、事故にはなりませんでしたが、今でも時々起こる事象ではないでしょうか。)

それ以外に今まで特に印象に強かったのは、60代の男性の方が高速教習の時に腕に異常に力が入っていたということです。車線の右によりすぎてしまったので助言したものの改善されず、隣でハンドルを補助しようとしたのですが、男性の腕にとてつもない力が入っていて、補助するのが大変だった記憶があります。

私も始まった当初は高速教習での事故を心配しましたが、一般道路での運転と比較すると、道路上での様々な状況対応が一般道路よりも少なく、思っていたほどではありませんでした。

高速道路の写真
高速道路はスピードも速く、怖いイメージが多い

教習時に気をつけるべきポイントは?

教習生さんに気を付けて欲しいポイントとしては、ハンドルの力の入りすぎによる車体のふらつきや、高速道路に入る合流時の加速不良などです。やはり皆さん合流が一番緊張するかと思いますが、短い距離の判断よりも長い距離を使って、広く前方視界を使って、余裕のある運転行動と加速力を十分使うことをお奨めします。(余裕があればミラーも余裕を持ってみることが出来ますので、やはり後方視界も広く観察して余裕のある合流ができれば尚高速教習としての楽しみと自信になるようです。)

実際、高速教習の項目まで進む頃には、路上教習も十分練習を重ねていますので、高速道路で運転する抵抗感というのは、かなり解消されているものだと思います。

高速道路の速度感覚に慣れてしまえば、スピードというのはそれほど負担には感じません。

 

また何故、高速教習車がオートマなのかということですが、実はマニュアルとオートマの区別による規制はありません。(私が最初に担当した頃はマニュアル車で高速教習を行っていました。しかし現在は殆んどの教習所が高速教習車はオートマ化となりました。その理由はやはり、オートマ限定の生徒さんとの合流の兼ね合い(複数教習が前提なので)や生徒さんの負担の軽減とその段階のマニュアル生徒さんのオートマ体験必修の関係などもあり高速教習はオートマが定番になりました。

私も高速教習を定期的に担当してきましたが、一度も高速道路上で事故になるような危険とは遭遇したことはありませんでした。ですので、色々と心配はあるかと思いますが皆さんには高速教習に入る前までの路上訓練の成果もありますから、自信を持って高速教習を受けられることをお奨めします。